02/02/07 22:00 配信総数 30部
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1000本ノック・モニター・レポート
No.2 エンジン始動!! (月2回刊行予定)
― 『1000本ノック』の専用メルマガです。―
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▼CONTENTS
1 コラム―法改正について
2 宅建合格作戦
3 1000本ノックの更新状況
4 リベンジ! 宅建
5 学習スケジュール例
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1 コラム―法改正について
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●法改正に対応していない教材の是非
私が受験した2000年においても、実は、制限能力者の改正と定期借家権の創設が
施行された年でしたが、市販教材では対応しているものは少なかったと思います。
このときも疑問に感じたものです。
よく受験者に対して、改正法は出ないからやらなくても、と言明する方がいます。
正直に申し上げて、これも疑問を感じます。特にベテランの指導者にこのようなこと
をおっしゃる方が一部にいらっしゃいます。
試験に出るかどうかというのは確かにあるでしょう。せっかく覚えても試験に
出なかったらがっかりするはずです。しかし、よく考えてみる必要があります。
これは結果論です。もし何も知らないで、試験に出たらどうなるでしょうか。
●試験対策として
試験実施団体では、毎年その年の4月1日現在で施行されているものが出題範囲と
はっきり言明しています。
とするならば、いやしくも試験対策として名を連ねている教材や基本書は、その
4月1日施行中のものを掲載するべきと考えます。(税法関連や昨年の秋時点で不明
のものは除きます。)
●きちんと教えたことになるだろうか
法改正前の記述で教えられた場合のことも考えてみます。宅建試験ということだけで
私たちは勉強しているわけではありません。当面は試験対策としてですが、長期的には
実務に活かすのが本来の目的であったはずです。
法改正前ということは、かんたんにいえば既にこの世で機能しなくなっている法律
ということです。それを試験に余り出ないのだから神経質にならなくてもというのは
いいわけにしか聞こえません。
●4月になってからでも遅くはないという話は
法改正はある日突然施行されるのではありません。公布から一定の年月を周知期間
とし、余裕をもって施行されているはずです。
よく法改正対応には編集に時間がかかるから、多少法改正に対応していなくても当然
という理由もよく聞きます。しかし考えてみるとおかしなことです。
例えば、今年の宅建試験から出題範囲となっている都市計画法は、平成12年5月19日
に改正になっており、施行は平成13年5月18日です。つまり、今日では改正から2年近く
も月日が経っております。また今年の基本書の編集時期は昨年の秋頃と推察されますが、
施行になってからその時点で半年は経過しています。資料がないというのも理由になり
ません。今回の1000本ノック改訂で調べたのでわかりますが、すでに相当数の解説書が
出まわっていたからです。
プロにはプロの考え方もあるでしょう。しかし、私たち受験者はそのプロを信じて
勉強しています。
●例えば、建築確認の位置付けの変化について
だいぶ古い話になりますが、平成10年の建築基準法の改正施行により、建築確認の
位置付けが変わり、それにより、接道義務などの適用除外の許可申請を建築確認の前に
特定行政庁に行う事になりました。しかしながら、このことを宅建の基本書に掲載して
あったのは今年受験用の基本書でもごくわずかです。
建築確認はこれまでの宅建試験でも頻出のものであり、施行されてすでに3年経つに
もかかわらず、なぜ基本書に掲載がないのか。―これは納得しがたいことです。
http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/road/road-ans2.html
http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/kentiku-kakunin/index.html
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2 宅建合格作戦
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●前回掲載したものですが、重複をいとわず再掲載します。
1 基本書 : 過去問などの演習は、時間の比を 1 : 2 前後が理想
↓
学習当初は、基本事項の理解の為、基本書に充てる時間を多くして、
2度目,3度目のときは、過去問や問題演習の時間を増やします。
2 目標得点を40点以上にする.(最悪でも35点超をめざす。)
▼宅建業法は、満点をめざす。(15点〜16点)
▼法令制限は、9割得点を目指す。(9点〜10点)
▼税法その他は、過去問完全制覇。(7点を目標)
▼民法は、繰り返し学習し、長期間をかける。
民法は出題頻度の高いものを優先して、まず大掴みして、それから
深めていき、繰り返し学習。(15問中9問をめざす)
http://tokagekyo.7777.net/echo-land/strategy.html
この目標点でも、40-42点になります。
宅建業法+法令制限→24〜26点/26点中
税法その他+権利関係→16点/24点中
●いくら40点を目指すと言っても、どの分野も均等に8割以上とするのはムリが
あります。出題の安定している<宅建業法+法令制限>で9割以上の得点をして
出題の不安定な<税法その他+権利関係>で7割超を目標にすれば、40点は十分
可能です。
●税法その他+権利関係→16点/24点中 としたのは理由があります。毎年、
未知の問題が出るのはわかりきったことなので、未知の問題をあらかじめ、
得点に換算しないでおくのです。
特に、税法その他にいえる事ですが,基本的な事項を知らずに受験されている方
が多いように思われます。
http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/index2.html
●民法の未知の問題といっても、実は、さほど難しいものではありません。
例えば、以下のコンテンツをお読みになれば、過去問で難しいとされ、基本書でも
掲載していなかったものが実は、ある一定の範囲内に留まっている事がわかります。
過去問の範囲からしかまとめていないため、ぜひご覧下さい。
〇無効と取消し・債務不履行
http://tokagekyo.7777.net/echo-land/contents.html
〇意思表示(2月下旬までに完成予定です)
http://tokagekyo.7777.net/will/index.html
3 7月までには、一通り学習を終わらせておくことも、重要だと思われます。
昨年、私はある県の申込会場に5日間張りついていましたが、そのときの受験
申込者のアンケートでは、受験2回目が1回目よりも多く、また7月の終わりの
時点で半数以上が勉強していなかったということがあります。もちろん、これが
全国の規模でどう変わるのかはわかりません。
このとき、思ったのは<先んずれば人を制す>ということでした。
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3 1000本ノックの改訂
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平成14年4月1日現在の法令改正についての改訂は、随時、お知らせいたします。
改訂・更新状況については、この「1000本ノック・モニター・レポート」で
お知らせいたします。
(1月)
都市計画法 ▼すでに、改訂済みです。昨年のものに大幅に加筆、構成も変更。
建築基準法 ▼すでに改訂済み。主に追加。メルマガNo.58参照
◎この二つとも、今後は追加や補足が主体になります。
(2月)
宅建業法 主に追加
(3月)
税法その他 主に追加
(4月)
権利の変動篇の完成(少しずつ、アップ予定)
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4 リベンジ! 宅建試験
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■マンション管理士の試験結果
マンション管理士、管理業務主任者の合格発表がありました。二つとも未発表で
すが、合格推定ラインはともに38点と推測されています。この合格点には個人的
には思うところがありますが、このことの効果を考えると見過ごせないものが
あるかと思います。
司法書士などのごくわずかのものを除けば、7割が合格ラインという神話が
ありました。初年度から簡単にそれを突破してしまい、来年はどうなるのかと
注目されています。
・問題がやさしかったのではないか。
・受験者が頑張った成果では。
この二つが言われていますが,これが宅建に飛び火しない事を祈りたいと思います。
■宅建試験 2000→2001
一昨年(日建学院)、昨年(LEC)の正答率50%以上の問題数を比較してみます。
2000日建学院 2001 LEC
民法関係 7 6
宅建業法 12 15
法令制限 7 8
税法その他 6 6
年度もまた母数も、集計実施予備校の違いもあり、一概に比較はできませんが、
宅建業法と法令制限で、正答率50%以上の問題が増えているのが印象的です。
また全体でも正答率50%以上の問題が32から35になっています。
このへんがやはり今年の宅建受験の戦略を考える上でも重要ではないかと思います。
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5 学習スケジュール例
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7月までにマスターすることを前提にして、毎月提案させていただきます。
ゆっくり過ぎるとお思いかもしれませんが、これぐらいのゆとりがないとアタマに
入るものではないと思います。
■2月の民法
意思表示・制限能力者
■2月の法令上の制限
都市計画法(1ヶ月あればラクラク、マスター)
■2月の宅建業法
宅建業者・宅地建物取引主任者
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1000本ノック・モニター・レポート No.2
ご意見、ご感想などは、以下までどうぞ。
webmaster@tokagekyo.7777.net
http://www.tokagekyo.7777.net/msgpro310/
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