02/03/16 19:00   配信総数 30部

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             1000本ノック・モニター・レポート

         No.4 エンジン始動!! (月2回刊行予定)

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@@@@@@@@@@@@@@@@ 平成14年03月16日(土)発行@@@@@@@@@@@@@@@@@

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▼CONTENTS

1 民法の出題状況を押さえましょう・1 他の資格試験との比較

2 宅建合格作戦

3 サイトのリニューアルについて / 1000本ノックの更新状況

4 学習スケジュール例

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1 民法の出題状況を押さえましょう・1 他の資格試験との比較

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宅建試験の難易度を上げている原因に、民法の出題があります。他の資格試験

での民法の出題数、範囲、レベルを比べてみます。

●民法の比重

 ◆行政書士 5問/60問  (5肢択一)4問 / (記述式)1問

法令40問・一般教養20問

 ◆司法書士 22問/72問

       第一次試験 民法・刑法・商法 (5肢択一式35問)

       第二次試験 民事訴訟法・民事執行法・民事保全法に関する法令・

             供託法・不動産登記法・商業登記法

        (5肢択一式35問・記述式(書式)2問)

 ◆土地家屋調査士  主に民法 2問/22問

           一次試験・5肢択一式20問、書式2問

           二次試験・口述

 ◆不動産鑑定士 二次試験 鑑定評価4時間、ほか2時間

         1日目 民法(2問・論述式)、

             不動産に関する行政法規(40問・5肢択一式)、

         2日目 経済学(2問・論述式)、会計学(2問・論述式)、

         3日目 不動産の鑑定評価に関する理論(4問、2時間×2)

          司法試験・公認会計士の第2次試験合格者は、

          第2次試験で免除となる科目がある

 ◆司法試験    20問/60問5肢択一

          二次試験(民法・刑法・憲法)60問  

 ◆マンション管理士 5問/50問4肢択一

           賃貸借契約・抵当権・瑕疵担保責任

           区分所有法関連―マンションの一室共有(1問中の1肢のみ)

           宅建業法の重要事項説明と損害賠償責任(1問中の1肢のみ)

 ◆管理業務主任者 5問+複合3問/50問4肢択一

          契約類型・債務不履行・委任(2問)・不法行為責任

          区分所有法関連―相続・損害賠償・遅延損害金―(1問中2肢)

          宅建業法関連 ―瑕疵担保責任・賠償責任―(1問中3肢)

          アフターサービス関連 ―瑕疵担保責任―(1問中4肢)

 宅建の試験と比べることができるのは、せいぜい、レベル・範囲的に、

 行政書士、マンション管理士、管理業務主任者の三つくらいと思われます。

 他の試験は、5肢択一もしくは論述式になっており、難易度も相当高いです。

●民法の出題条文範囲

 ◆ほぼ全範囲  司法試験・不動産鑑定士・司法書士・行政書士

 ◆範囲が限られているもの 土地家屋調査士

 ◆範囲がかなり限られているもの 宅建・マンション管理士・管理業務主任者

 大雑把に言えば、

 管理業務主任者・マンション管理士<<宅建<<<<行政書士

 この順番になります。

●民法の出題レベル

 ◆判例・通説・学説の理解を必要としているもの 

              司法試験・不動産鑑定士・司法書士

 ◆判例・通説の理解を必要としているもの

  管理業務主任者・マンション管理士・宅建・行政書士・土地家屋調査士

  それぞれの試験は、その資格に要求されたもののレベルになっており、

  例えば、司法書士と宅建では、段違いの難易度です。

  また、難易度的には、管理業務主任者・マンション管理士・宅建・行政書士

  は、極端な違いがありません。

●難易度・合格基準について

 ※行政書士は、公務員試験問題(地方上級・国?種)を一緒に勉強する人も多い。

  国?種は、範囲が相当広く、また深い為、行政書士のレベルを超えます。

 ※鑑定士・行政書士は、6割の得点が合格の目安といわれています。

 ※司法書士は、8割の得点が合格の目安といわれています。

 ※管理業務主任者・マンション管理士は、昨年は38問/50問(約8割)が、

  合格最低推定点でした。

●個人的な意見

 宅建の問題と比べてみて似ていたのは、管理業務主任者・マンション管理士・

 行政書士でした。

 しかし、管理業務主任者・マンション管理士はどちらかと言えば、マンション

 管理に特化した出題であり、行政書士は一般的な知識でした。

 宅建試験では、その三つから比べると、やはり、宅建主任者の業務に関連する

 ものが多く、最近難問といわれているものにしても、司法書士・鑑定士レベル

 から見れば、単に条文・判例・通説(それも有名なものに限られる)でした。

 今後の出題状況を予想する事は難しい事ですが、このように、業務内容に

 応じた試験内容になっていることはアタマにいれておく必要があります。

 また、抵当権や債権はこれまで、入り組んで複雑怪奇なものは出題されておらず、

 難問と言われている根抵当権なども入門レベルにとどまっています。

 比較的深い出題が目立つのは,意思表示・物権変動のところですが、これとて、

 司法書士・鑑定士レベルの問題から見れば対処のとりやすいものであると

 思われます。

 管理業務主任者・マンション管理士については、昨年の両試験についての対策

 書の大半はいいか悪いかは別問題にして、宅建の基本書をベースにしていまし

 たが、実際に出題されたものは宅建より深いものが一部ありました。 

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2 宅建合格作戦―記録をとることの必要性(学習履歴のチェック)

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 基本書、過去問集の活用の仕方は個人差がありますが、

・小単元ごとに、基本書を読み、すぐに、その範囲の過去問を解く or 読む。

・ある程度間隔を空けて、再び、学習。

・関連する単元も整理する。

 これは学習者が誰もがする事だと思います。学習効果の個人差は、実は、

学習履歴を整理,把握する事でも生じます。

▼全体のスケジュールをいつも確認してから、学習する。

  →きょう具体的に何をするのか、全体でのポジションをつかむようにする。

▼学習記録の日誌を作る

  気がついた事、分からなかった事、学習した事、日付、所要時間などを

  細かすぎない程度にメモ。

  →あとで見て、学習戦略を練り直すのに活用。

  →学習状況が把握できる。

  ◇表を作って、そこに記入していくのも効果的です。

  ◇ノートに書き込んでも、またPCでファイル化しておくのもどちらでも

   構わないと思います。

▼基本書・過去問集に日付を書く。日付が記入されていれば、何回そこを読んだのか

 わかります。あとで見て習熟度もチェックできます。

 本の目次や、本の中の章の始めなどに記入しておくと、わかりやすいです。

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 知識の分節化は、学習履歴を把握する事でも早まります。

 学習履歴をふりかえることで、知識が構造化されていくからです。

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3 サイトのリニューアルについて

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 現在、サイトのリニューアルを少しずつ行っています。

・トップページをスリム化・シンプルにして操作性を向上させる。(操作性向上)

・サイト全体の機能を高める。(コンテンツの増加)

 この二つを一つ一つ準備しています。早ければ、来週には、トップページが

リニューアルしていると思いますが、相当な範囲に渡っているため、一度に

更新できません。そのため、少しずつの更新になると思います。

 1000本ノック関係では、以下のものを予定しています。

・法改正による追加

・権利の変動編の項目の補足と充実

・総まとめの暗記カードの新設

・法令制限の各項目のアウトラインの独立化

 このモニター通信で、ほぼ2週間分の更新状況もお伝えしていきます。

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4 学習スケジュール例      

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7月までにマスターすることを前提にして、毎月提案させていただきます。

ゆっくり過ぎるとお思いかもしれませんが、これぐらいのゆとりがないとアタマに

入るものではないと思います。お使いの過去問集のほかに、1000本ノックの該当

箇所を参照されると効果的です。

■3月の民法

 物権変動

■3月の法令上の制限

 建築基準法・1回目(1ヶ月あればラクラク、マスター) 

■3月の宅建業法

 業務上の規制

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●1000本ノック活用のヒント●

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◆お詫び◆

 当初の発行予定より、大幅に発行が遅れました。

各資格を調べていて、予想以上に時間がかかり、誠に申し訳ありませんでした。

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1000本ノック・モニター・レポート No.4

 ご意見、ご感想などは、以下までどうぞ。

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