宅建1000本ノック
日替わりメモ一覧

2ヵ月から4ヵ月でマスターする1000本ノックの日割りメニューはこちら

●日替わりメモ・・・ステップアップ学習の勧め
 基本書を読んだ後に,過去問をすぐ解こうとすると,難しく感じることがあります。

 それにはいろんな原因があります。

・基礎知識が定着していない。

・基礎知識の関連や系列が整理されていない。

・問題文の法令用語や言い回しに慣れていない。

・基本書に載っていないハイレベルの判例問題だった。

・基本書では まだ学習していない単元の問題が4肢の中にあり,アタマが混乱した。(宅建試験では,複数の単元からトピックを集めた小問集合になっていることがあります。)

 以上のようなことが目立つときは,当サイトの1000本ノック (宅建過去問の項目別・テーマ別演習も含む),1問1答の問題集を基本書の傍用問題集としてお使いになることをお勧めします。(過去問で 基本書との落差が激しい単元もあるので,過去問へのソフトランディングをするためにも,必要です。)

●日替わりメモ・・・使っている基本書の個性を押さえること
 現在では,宅建の学習をするのに,基本書を1冊〔または一つのシリーズ〕のみという人は少ないと言われています。

 ・やさしい基本書+辞書代わりの基本書

 ・詳しい基本書をメインにし,やさしい基本書を要点のまとめ代わり

 この2種類の役割分担で使うパターンが多いと思われます。

 過去問にはまだ出題されていないものがありますが,基本書によってその判断が分かれています。その点に注意しておく必要があります。

●日替わりメモ・・・点ではなく,面としてとらえること
 宅建試験の民法では,範囲が広いだけでなく,一つ一つの単元も深さをある程度は要求しています。条文や判例,論点を一つ一つ点として覚えようとすれば,マル暗記になってしまい,とても覚えきれるものではありません。

 闇雲に覚えようとしてもアタマは拒否します。しかし,その単元が整理されて全体性が把握されていれば一つ一つのことをいちいち覚えなくても,不思議にアタマに入るものです。つまり,点ではなく,面としてアタマにインストールしていけばよいのです。

 細かいことにこだわらずに,その単元の趣旨は何かということを常に意識することが大切です。

●日替わりメモ・・・やさしい基本書の活用
 宅建試験では範囲が膨大であることから,試験範囲を一通り学習することができないで試験に臨む人が相当数いるという話があります。

 このようなことにならないようにするには,早めに基礎知識をインストールして,過去問集や当サイトの1000本ノックで反復練習するのが失敗のない方法です。

 初学者の場合は,基本書を読むことにこだわりすぎて,問題練習の時間が足りなくなってしまいがちなので,やさしい基本書と過去問集の早期からの交互学習をお勧めします。

●日替わりメモ・・・あと1点

 昔は7割を目標にすれば十分とされていましたが,平成14年に禁断(?)の35点超となってからは,最近は8割を目標にするべきだという指導機関が多くなってきました。〔当サイトでは開設以来8割以上を目標にとしてきました。〕 

 これだけ目標得点が高くなってくると,1点でも取りこぼしたくないというのが人情です。
実際あと1点で合格というところまで達していた受験者は相当数いるものと推定されています。

 直前になるとまた話は違ってくると思いますが,時間のある今のうちなら,同じ所で間違える箇所を徹底的にマスターすることができます。

 

●日替わりメモ・・・関連知識を整理する
 こなした過去問の量が少ないと〔バリエーションが少ないと〕,視点や設定がアタマの中で固定観念になってしまうため,自分では気づかないうちに盲点や死角を作り出してしまい,何回やっても間違えるという現象が起きることを前回述べました。

 今回は<何回やっても間違える>もう一つの原因です。見過ごしているものがないとすれば,端的に言えば,中身がよく理解されていないということに尽きます。

 『わかったつもりになっていても,それは実は錯覚だった。』ということがあります。また『よく整理されていないために何かと混同して間違える』ということもあります。

 そのようなことにならないようにするにはどうするか?

 よく間違えるものについては,関連事項と対比させて,よくわかっていないものをアブリ出すという方法があります。1000本ノックでは,そのために関連事項をできるだけまとめるようにしています。

 よく間違えるものについては意識化させる工夫が必要で,それには普段から,?と思ったらすぐにメモしておくと後でチェックしやすいです。

●日替わりメモ・・・過去問は早いうちに全部見て繰り返す
 基本書の該当する単元ごとに過去問を見ていく作業は苦しいかも知れませんが,早めにその単元の問題の全部を一通り見ておき,何度も繰り返すことが一番手堅い方法です。

 権利の変動篇の民法では,いろんなバリエーションに慣れていただくため,視点や設定を変えた過去問を一通り経験できるようになっています。こなした過去問の量が少ないと〔バリエーションが少ないと〕,視点や設定がアタマの中で固定観念になってしまうため,いつのまにかマル暗記していたということが起きます。

 この固定化が起きてしまうと非常に危険な徴候です。目は問題文を追っていても実はアタマの中で情報圧縮が働き,見ているのに意識されないということが起きます。つまり,盲点を自ら時間をかけて作り出している作業になってしまいます。このため,何回やっても同じところで間違えるという現象が起きます。1000本ノックはこのようなことにならないように,いろんな仕掛けがしてあります。

 実は,同じところで間違える原因はもう一つあります。それは明日お話しましょう。

●日替わりメモ・・・市販問題集の変化
 平成14年から,○×式の,つまり1問1答式のドリル過去問集が増えました。それまで定評のあったものが廃刊となっていたので,それに目をつけた各出版社はさすがです。現在でも過去問を1問1答式にしたものはまだ主流ではありませんが,徐々に増えていく傾向にあります。恐らくは,将来,予想問題集も1問1答式のものが多くなっていくと思われます。

●日替わりメモ・・・あと1点

宅建試験では,あと1〜2点取れていたら合格したのにという人が比較的多いと言われています。したがって,学習するときに,『ただその年の合格ラインに到達すればいい』というやり方は好ましいとはいえません。

 合格ラインは発表されてみないことにはわかりませんし,何よりも受身になって,何事にも消極的になり,知識がどうしても上滑りのものになります。

●日替わりメモ・・・視界狭窄にならないこと・(1)
 宅建試験では,次のような定式化が必要なことは何度も言われてきました。

  基本書=重要事項のインストール
  過去問集=重要事項+補足事項

 重要事項とは頻出問題と考えてもいいのですが,実は重要なものであっても過去問にまだ出題されていなかったということもあります。基本書はある程度はこのことを考慮して,過去問に出題されていなくても,重要なものと判断した場合は書いてあります。

 過去問を学習するのではなく,宅建主任者に必要なものを学ぶ−この基本線をしっかり意識することも大切です。

●日替わりメモ・・・過去問を読む
 基本書を読んだ後,すぐに過去問を読むことをお勧めします。基本書は戦略書なので,個々の問題を解く戦術を身につけるには過去問で,(1)出題の方法を見る (2)出題のバリューエイションを体感する この二つを経験しておく必要があります。

 それにはいきなり解くことをしないで,まず1000本ノックの該当単元を一気にじっくりと読んでみてください。問題を解くのは二度目または三度目からで大丈夫です。

●日替わりメモ・・・暗記しようとするとアタマが拒否する
 新しい知識をインストールするときに大切なのは,急がないこと,暗記しようとしないことです。

 結果だけ覚えようとしてもストレスを感じて素直にアタマにはいっていかないものです。
 基本書のストーリーの息遣いに耳をすませてください。反芻しながら読むと一つ一つのセンテンスの中には何か発見があるはずです。その発見の繰り返しが強い印象を生んでいきます。

このページは宅建試験の全範囲を無理なく一通り3ヵ月程度でマスターする参考例です。なお,これはあくまでもサンプルですから,学習の進展状況に応じて適宜調整をお願いします。必要だと判断した場合は,基本書の該当個所をご覧ください。

●ご案内
 1000本ノックが創設以来これまで,支持されてきた最大の理由としては,宅建試験での基本問題からアッパー・リミットまで提示してきたことにあります。〔このほかには肢別の編集になっていること法改正点がアップデートされていること関連事項が整理できること学習効果が高いこと等。〕通例の基本書は,『最低限の基礎知識と学習の方向性の提示』がその役割であり,過去問集『近年の出題事例から見た最重要項目の提示』として機能しています。ただ最近は民法での難問化や合格最低ラインの急激な上昇により,アッパーリミットを知っておく必要があります。〔当サイトのコンテンツは市販の教材を否定するものではなく,『学習上のチャンネルの提案』と『情報の共有』という位置付けのもとに公開しています。〕

 提示されたアッパーリミットをどのように活用するかは,目標得点学習者のレディネス〔学習する上で前提となる知識の把握状況や学習する上での心理・生活状況〕に応じて,最終的には学習者の取捨選択によるとはいえ,出題事例〔過去問〕での限界を知らないのと知っているのとでは大きく異なり,学習戦略や学習計画で大きな意味を持ちます。試験の性質上,年度により出題範囲や難易度は変動するのが常ですが,そのような変動に煩わされることなく,揺るぎない実力を養成していただきたいと思います。

 また,1000本ノックと併用してメインでお使いになる基本書〔≠要点のまとめ〕としては,詳しいものよりもむしろ,学習内容のコンパクトな基本書をお奨めします。なぜならば,「その学習項目の中で何をまずアタマに入れる必要があるか」,「試験本番のときにまず,何を思い浮かべなければいけないか」について,コンパクトな基本書は逆に重要な示唆を与えるものであるからです。

 アッパーリミットについては提示することに意義があります。この提示がないとどこまでやればよいのか不安になり,学習範囲が定まらず,腰が浮いてしまいます。情報のない暗闇よりも,学習者が取捨選択できる範囲を提示することは不安なく,能率的・積極的にアクティブな学習を進めるためにも必要だと考えます。


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