Brush Up! 権利の変動篇

契約解除に関する問題4


Aが、B所有の建物を代金8,000万円で買い受け、即日3,000万円を支払った場合で、残金

は3ヵ月後に所有権移転登記及び引渡しと引換えに支払う旨の約定を交わした。

 この場合、次のそれぞれの記述は民法の規定及び判例によれば○か、×か。

1.「Aは、履行期前でもBに残金を提供して建物の所有権移転登記及び引渡しを請求し、Bがこれに応じない場合、Aは売買契約を解除することができる。」

2.「Bが、履行期に建物の所有権移転登記はしたが、引渡しをしない場合、特別の合意がない限り、Aは、少なくとも残金の半額2,500万円を支払わなければならない。」

3.「Bが、Aの代金支払いの受領を拒否してはいないが、履行期になっても建物の所有権移転登記及び引渡しをしない場合、Aは、Bに催告するだけで売買契約を解除することができる。」

4.「Aが、履行期に残代金を提供し、相当の期間を定めて建物の引渡しを請求したにもかかわらず、Bが建物の引渡しをしないので、AがCの建物を賃借せざるを得なかった場合、Aは、売買契約の解除のほかに、損害賠償をBに請求することができる。」


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