Brush Up! 権利の変動編
債務不履行 履行遅滞責任の発生時
AはBに建物を売却する契約を締結した。この場合の民法の規定に基づく履行遅滞に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。(昭和62年) |
1.「契約締結時にBはAに対し手附金を交付した。しかし,当該建物は契約締結日の前日にAの帰すべからざる事由により滅失していたことが判明した。この場合,Aは受領した手附金の返還義務に関し,BがAに対し手附金の交付をした時から遅滞の責任を負う。」 |
2.「昭和62年10月1日に,BはAに対し代金全額を支払った。当該建物の引渡し期日が昭和62年10月18日と定められている場合は,Aはその期限の到来した時から遅滞の責任を負う。」 |
3.「Aの父の死亡後三ヵ月後に当該建物を引き渡す旨定めた場合は,AはAの父の死亡した日から3ヵ月を経過したことを知った時から遅滞の責任を負う。」 |
4.「当該建物の引渡し期日につき特段の定めをしなかった場合は,Aは,BがAに対し引渡しの請求をした時から遅滞の責任を負う。」 |