Brush Up! 権利の変動篇
賃貸借に関する問題 BASE-2 転貸と賃借権の譲渡
民法の賃貸借に関する次の記述は、民法の規定および判例によれば○か、×か。
1.「賃借人は、賃貸人の承諾を受けなければ、賃借物を転貸することはできない。」(昭和56年・問11) |
2.「賃借人が適法に目的物を転貸した場合、転借人は、賃借人(転貸人)に対しては賃料支払義務を負うが、賃貸人に対しては直接その義務を負うことはない。」(昭和59年・問8) |
3.「A所有の建物をAから賃借中のBがAの承諾を得てその建物をCに転貸した。Cは、Aに対して建物につき支出した有益費の償還を請求できる。」 |
4.「Aの所有するマンションの専有部分をBに賃貸した場合、BがAに無断で賃借権を第三者Cに譲渡する契約を締結したとしても、Aは、Cがマンションの使用を開始しない限り、賃貸借契約を解除することができない。」(マンション管理士・平成13年・問14) |
5.「Aは、その所有する家屋をBに賃貸していたが、Bは、その家屋をCに無断で転貸した。この転貸が一時的なものであり、BがCから家屋の返還を受けた後であっても、Aは、AB間の賃貸借契約を解除できる。」 |
6.「賃借人の債務不履行により賃貸借が解除されたときは、転貸借は履行不能により終了し、その転貸が賃貸人の承諾を得たものであったとしても、転借人は賃貸人に対抗することができない。」 |
7.「AがBに賃貸している建物の賃料債権の先取特権に関する次の記述は○か×か。 Bが、建物をCに転貸したときには、Aは、Cが建物内に所有する動産に対しても、先取特権を有する。」(平成12年・問3) 類似問題・昭和46年 |