Brush Up! 権利の変動篇

建物の賃貸借に関する問題2


 は、所有の建物を、から敷金を受領して、に賃貸したが、は賃料の支払いを遅滞している。なお、の未払賃料の額は、敷金の範囲内である。この場合、次のそれぞれの記述は、民法の規定及び判例によれば○か、×か。(1-4 : 平成6年・問10)

1.「Bは、Aに対し、未払賃料について敷金からの充当を主張することができる。」

2.「Bの債権者Cが敷金返還請求権を差し押さえたときは、Aは、その範囲で、Bの未払賃料の弁済を敷金から受けることができなくなる。」

3.「AがDに建物を譲渡し、Dが賃貸人となった場合、Aに差し入れていた敷金は、Bの未払い賃料を控除した残額について、権利義務関係がDに承継される。」
4.「Bが未払賃料を支払って、Aの承諾を得て賃借権をEに譲渡した場合、BがEに敷金返還請求権を譲渡する等しなくても、敷金に関する権利義務関係は、Eに承継される。」

5.「賃貸借終了の際の賃借人の目的物返還義務と、賃貸人の敷金返還義務とは、同時履行の関係に立つ。」


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