Brush Up! 権利の変動篇

建物の賃貸借に関する問題1


Aは、自己所有の甲建物を、Bから敷金及び権利金を受領して、Bに賃貸している。

この場合、次のそれぞれの記述は、民法の規定及び判例によれば○か、×か。

1.「Aが、Bの意思に反して甲建物に必要な保存行為をしようとするときであっても、Bはそれを拒むことはできないが、その保存行為によりBが賃借した目的を達成できない場合、Bは契約の解除をすることができる。」

2.「Bが、甲建物に有益費を出したとき、賃貸借の終了時に価格の増加が現存すれば、BはAに対し、その価格を請求できる。」

3.「賃貸契約が終了するとき、Bに延滞賃料のある場合、Aは受領した敷金につき先取特権を有するが、当該敷金では延滞賃料に不足するとき、Bは交付した権利金をもってその不足額につき充当すべきことをAに主張できる。」

4.「賃借人Bが差押えや破産の申立てを受けたときには賃貸人Aは直ちに賃貸借契約を解除できるという特約は無効である。」

5.「Bについて、破産手続開始の決定があったとき、賃借期間が残っている場合であっても、正当事由の有無にかかわらず、Aは解約の申し入れをすることができる。


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