Brush Up! 権利の変動編
相殺に関する問題3
AはBに対して土地を2,000万円で売却し,その代金債権を有している。一方,BはAに対して同じく2,000万円の貸金債権を有している。この両債権の相殺に関する次のそれぞれの記述は,民法の規定によれば、正しいものはどれか。 |
1.「AがBに対して相殺の意思表示をするときは,たとえば,『この意思表示は10日後に効力を生じるものとする』という期限を付すことができる。」 |
2.「AがBに対して相殺の意思表示をしたときは,相殺の効果は,その意思表示がBに到達した時から将来に向かってのみ生じ,それ以前には遡及しない。」 |
3.「Bは東京で2,000万円の土地代金を支払い,Aは大阪で2,000万円の借金を返済することになっているときは,相殺をすることはできない。」 |
4.「Aの代金債権について消滅時効が完成した後であっても,それ以前にBの貸金債権と相殺し得る状態にあったときは,Aはなお相殺することができる。」 |