Brush Up! 宅建業法篇
報酬規定に関する基本問題3
次の記述は,宅地建物取引業法の規定によれば,○か×か。 |
1.「宅地建物取引業者Aが,建物の売買の媒介についてその依頼者から国土交通大臣が定めた報酬の限度額の報酬を受けた場合でも,その従業者である取引主任者は,別途当該依頼者から媒介の報酬を受けることができる。」11-36-3 |
2.「宅地建物取引業者Aは,Bから住宅用地の購入について依頼を受け媒介契約を締結していたところ,古い空き家が建った土地(甲地)を見つけ,甲地の所有者とBとの売買契約を締結させた。Bが甲地を取得し,自ら古い空き家を除去するつもりである場合で,媒介契約に特別の定めがないときはAは,Bが甲地を取得した後も,その空家の除去が完成するまでは,媒介報酬の支払を請求することはできない。」13-37-4 |
【正解】
1 | 2 | ||
× | × |
1.「宅地建物取引業者Aが,建物の売買の媒介についてその依頼者から国土交通大臣が定めた報酬の限度額の報酬を受けた場合でも,その従業者である取引主任者は,別途当該依頼者から媒介の報酬を受けることができる。」11-36-3 |
【正解:×】 ◆報酬制限 媒介の報酬は,国土交通大臣が定めた限度額を超えて受け取ることは禁止されています。(46条1項,2項) また,媒介の報酬は宅建業者が受け取るのであり,その従業者である宅地建物取引主任者は媒介報酬を受け取ることはできません。 |
2.「宅地建物取引業者Aは,Bから住宅用地の購入について依頼を受け媒介契約を締結していたところ,古い空き家が建った土地(甲地)を見つけ,甲地の所有者とBとの売買契約を締結させた。Bが甲地を取得し,自ら古い空き家を除去するつもりである場合で,媒介契約に特別の定めがないときはAは,Bが甲地を取得した後も,その空家の除去が完成するまでは,媒介報酬の支払を請求することはできない。」13-37-4 |
【正解:×】 ◆土地の取得により報酬の支払いを請求できる 媒介の報酬は基本的に成功報酬です。 媒介契約には空家の除去について特別の定めはなく,またBが甲地を自ら古い空家を除去するつもりであるので,Bが甲地を取得した時点で,Aは媒介報酬の支払を請求することができます。 |