税法その他 実戦篇

建物の過去問アーカイブス 平成8年・問22 木造建築物の構造


木造建築物の構造に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。(平成8年・問22)

1.「木材の繊維方向に直交する方向の圧縮の材料強度は,繊維方向の圧縮の材料強度よりも大きい。」

2.「木造建築物の構造設計用の荷重として,地震力より風圧力の方が大きく設定される場合がある。」

3.「木造建築物の耐震性を向上させるには,軸組に筋かいを入れるほか,合板を打ち付ける方法がある。」
4.「木造建築物において,地震力の大きさは,※見付面積の大きさより屋根の重さに大きく影響を受ける。」

※見付面積とは,建築物の張り間方向又はけた行方向の鉛直投影面積で,立面図に見える面積に相当する。

【正解】

×

1.「木材の繊維方向に直交する方向の圧縮の材料強度は,繊維方向の圧縮の材料強度よりも大きい。」

【正解:×平成8年・問22・肢1,13年・問50・肢3,

◆木材の圧縮強度

 木材の圧縮に対する強度は,繊維方向との角度によっても異なり,繊維に直角な方向よりも,繊維方向のほうが強いとされています。

2.「木造建築物の構造設計用の荷重として,地震力より風圧力の方が大きく設定される場合がある。」

【正解:

◆風圧力

 木造建築物の構造設計用の荷重として,地震力より風圧力の方が大きく設定される場合がある。

風圧力

 屋根ふき材、外装材及び屋外に面する帳壁については、国土交通大臣が定める基準に従った構造計算によって風圧に対して構造耐力上安全であることを確かめなければならない(建築基準法施行令第82条の5)

・木造 階数3以上,又は,床面積500平方メートル超,高さ13m超,軒高9m超
・木造以外 階数2以上,又は,床面積200平方メートル超

3.「木造建築物の耐震性を向上させるには,軸組に筋かいを入れるほか,合板を打ち付ける方法がある。」

【正解:昭和57年・問1・肢4,平成8年・問22・肢3,

◆木造建築物の耐力壁−「軸組に筋かいを入れる」,「合板を打ち付ける」

 木造建築物の耐震性を向上させる耐力壁には,軸組に筋かいを入れるもののほか,合板を打ち付けるものがある。

4.「木造建築物において,地震力の大きさは,※見付面積の大きさより屋根の重さに大きく影響を受ける。」

※見付面積とは,建築物の張り間方向又はけた行方向の鉛直投影面積で,立面図に見える面積に相当する。

【正解:

◆屋根の重さ

 木造建築物では,地震力の大きさは,屋根の重さにより影響を受ける。


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