税法その他 実戦篇
土地の過去問アーカイブス 平成18年・問50 土地の形質 山地・丘陵・段丘・自然堤防
次の記述のうち、誤っているものはどれか。(平成18年・問50) |
1 山地とは、傾斜が急で、表土の下に岩盤又はその風化土が現れる地盤である。 |
2 丘陵・段丘とは、地表面は比較的平坦であり、よく締まった砂礫・硬粘土からなり、地下水位は比較的深い地盤である。 |
3 扇状地とは、山地から河川により運ばれてきた砂礫等が堆積し、平坦地になった地盤である。 |
4 自然堤防とは、河川からの砂や小礫の供給が少ない場所に形成され、細かい粘性土や泥炭などが堆積した地盤である。 |
<コメント> |
●出題論点● |
【正解】
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | ○ | ○ | × |
正答率 | 68.6% |
1 山地とは、傾斜が急で、表土の下に岩盤又はその風化土が現れる地盤である。 |
【正解:○】 ◆山地 山地 (さんち) とは、丘陵などに比べて起伏が大きく、急傾斜している部分の面積が山頂部や谷底の緩斜面よりも広い地形のことをいいます。(表土の下には,岩盤またはその風化土が現れる。) |
2 丘陵・段丘とは、地表面は比較的平坦であり、よく締まった砂礫・硬粘土からなり、地下水位は比較的深い地盤である。 |
【正解:○】 ◆丘陵・段丘 段丘は,川・湖・海に面し,平坦面と急な崖が階段状に配列している地形をいいます。段丘面は昔は川床,湖床,海底でした。段丘になる成因による特有の堆積物から地盤が構成されています。 丘陵・段丘の地表面は比較的平坦で,一般的には,よく締まった砂礫・硬粘土からなり,地下水位は比較的深い地盤です。 |
3 扇状地とは、山地から河川により運ばれてきた砂礫等が堆積し、平坦地になった地盤である。 |
【正解:○】 ◆扇状地 扇状地は山地から流れて河川によって運ばれて堆積した砂礫層からできています。扇状地は普通はゆるやかに傾斜しているので,「平坦地になった地盤」という文言には少し抵抗があると思いますが,この場合の平坦地は <凹凸のない土地>という意味でとらえてください。 ▼扇状地の扇頂部から扇央部では地下水位が深い。 |
4 自然堤防とは、河川からの砂や小礫の供給が少ない場所に形成され、細かい粘性土や泥炭などが堆積した地盤である。 |
【正解:×】 ◆自然堤防 自然堤防とは,河川の両岸に,上流から運搬されてきた土砂などが堆積してできた微高地のことで,主に砂質・砂礫質の土質から構成され,排水性もよい地盤です。 本肢では,<河川からの砂や小礫の供給が少ない場所に形成され>,<細かい粘性土や泥炭などが堆積した地盤>としているので,誤りです。 |