宅建過去問 税法その他
土地の過去問アーカイブス 平成21年・問49
土地に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。(平成21年・問49) |
1 山地の地形は、かなり急峻で大部分が森林となっている。 |
2 台地・段丘は、農地として利用され、また都市的な土地利用も多い。 |
3 低地は、大部分が水田として利用され、地震災害に対して安全である。 |
4 臨海部の低地は、水利、海陸の交通に恵まれているが、住宅地として利用するためには十分な防災対策が必要である。 |
<コメント> |
21年は,土地・建物とも「誤っているものはどれか」ではなく,「不適当なものはどれか」になりました。厳密に考えるのではなく,一般的な傾向について問うものと考えていいでしょう。
土地の問題は,大別すれば,宅地としての適否,災害の予測,宅地造成の三分野から出題されてきましたが,21年の問題は「地形による土地利用状況」でした。正解肢は常識の範囲内で十分到達できたでしょう。 |
【正解】○は適当,×は不適当。
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | ○ | × | ○ |
正答率 | 85.4% |
1 山地の地形は、かなり急峻で大部分が森林となっている。 |
【正解:○】 ◆山地 山地は一般的に急峻な地形であり,大部分が森林となっています。 ▼日本の国土の3分の2(66.4%,平成20年,平成22年版土地白書)が森林である。 |
2 台地・段丘は、農地として利用され、また都市的な土地利用も多い。 |
【正解:○】 ◆台地・段丘 台地・段丘は,排水がよいため(水はけがよい),畑作地・果樹園・稲作地(湧水があるところ)として利用されているが,地盤がよく,平坦な土地であることから都市近郊では住宅地や工場用地として都市化が進んでいる。 |
3 低地は、大部分が水田として利用され、地震災害に対して安全である。 |
【正解:×】 ◆低地 低地は,洪水などの水害に遭いやすく,災害に対して脆弱であることが多い。地質的に地盤沈下や地震時の液状化が起きやすいといわれている。このため,地震災害に対して安全であるとはいえない。 |
4 臨海部の低地は、水利、海陸の交通に恵まれているが、住宅地として利用するためには十分な防災対策が必要である。 |
【正解:○】 ◆臨海部 臨海部の低地は,水利・海陸の交通には恵まれているが,地盤が脆弱なことか多く,住宅地として利用するためには十分な防災対策が必要である。 |