税法その他 直前対策編

不動産鑑定評価基準 問題4

●価格形成要因―総論・第3 不動産の価格を形成する要因

正解・解説


【正解】

×

不動産の鑑定評価に関する次の記述は、○か×か。

1.「不動産の価格を形成する要因(以下この問において「価格形成要因」と

いう)とは、不動産の効用及び相対的希少性並びに不動産に対する有効需要

三者に影響を与える要因をいい、不動産の鑑定評価を行うに当たっては、価格形成

要因を市場参加者の観点から明確に把握し、十分に分析することが必要である。」

H5-34-1

【正解:

◆価格形成要因 改正

 不動産の価格を形成する要因(価格形成要因という。)とは、不動産の効用及び相対的稀少性並びに不動産に対する有効需要の三者に影響を与える要因をいう。不動産の価格は、多数の要因の相互作用の結果として形成されるものであるが、要因それ自体も常に変動する傾向を持っている。したがって、不動産の鑑定評価を行うに当たっては、価格形成要因を市場参加者の観点から明確に把握しかつ、その推移及び動向並びに諸要因間の相互関係を十分に分析して、前記三者に及ぼすその影響を判定することが必要である。

 価格形成要因は、一般的要因、地域要因及び個別的要因に分けられる。

2.「価格形成要因のうち一般的要因とは、一般経済社会における不動産の

あり方及びその価格の水準に影響を与える要因をいい、自然的要因、人為的

要因及び経済的要因に大別される。」 H5-34-2

【正解:×

◆一般的要因

 自然的要因社会的要因経済的要因及び行政的要因

 × 人為的要因

 不足しているもの・・・ 社会的要因、行政的要因

<一般的要因で例示されているもの>

(1) 自然的要因
1.地質、地盤等の状態
2.土壌及び土層の状態
3.地勢の状態
4.地理的位置関係
5.気象の状態

(2) 社会的要因
1.人口の状態
2.家族構成及び世帯分離の状態
3.都市形成及び公共施設の整備の状態
4.教育及び社会福祉の状態
5.不動産の取引及び使用収益の慣行
6.建築様式等の状態
7.情報化の進展の状態
8.生活様式等の状態

(3) 経済的要因
1.貯蓄、消費、投資及び国際収支の状態
2.財政及び金融の状態
3.物価、賃金、雇用及び企業活動の状態
4.税負担の状態
5.企業会計制度の状態
6.技術革新及び産業構造の状態
7.交通体系の状態
8.国際化の状態

(4) 行政的要因
1.土地利用に関する計画及び規制の状態
2.土地及び建築物の構造、防災等に関する規制の状態
3.宅地及び住宅に関する施策の状態
4.不動産に関する税制の状態
5.不動産の取引に関する規制の状態

3.「価格形成要因のうち地域要因とは、一般的要因の相関結合によって規模、

構成の内容、機能等にわたる各地域の特性を形成し、その地域に属する不動産

の価格の形成に全般的な影響を与える要因をいう。」H5-34-3

【正解:

◆地域要因

 1 宅地地域(住宅地域・商業地域・工業地域)

 2 農地地域

 3 林地地域

 4 転換もしくは移行しつつある地域

4.「価格形成要因のうち個別的要因とは、不動産に個別性を生じさせ、その

価格を個別的に形成する要因をいい、土地、建物等の区分に応じて分析する

必要がある。」H5-34-4

【正解:

◆個別的要因

 (一) 土地に関する個別的要因

 (二) 建物に関する個別的要因

 (三) 建物及びその敷地に関する個別的要因

(敷地内における建物の配置等敷地と建物との適応の状態など)


次の問題の解説を読む

次の問題を解く

不動産鑑定評価基準のトップに戻る

法令上の制限/税法その他のトップに戻る