Brush Up! 権利の変動篇
不動産登記法の過去問アーカイブス 平成18年・問15 共同申請
信託の登記・所有権保存登記・申請情報
不動産登記の申請に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (平成18年・問15) |
1.「権利に関する登記の申請は、法令に別段の定めがある場合を除き、登記権利者及び登記義務者が共同してしなければならない。」 |
2.「信託の登記の申請は、当該信託による権利の移転又は保存若しくは設定の登記の申請と同時にしなければならない。」 |
3.「表題部に所有者として記録されている者の相続人は、所有権の保存の登記を申請することができる。」 |
4.「同一の登記所の管轄区域内にある二以上の不動産について申請する登記原因及びその日付が同一である場合には、登記の目的が異なるときであっても、一つの申請情報で申請することができる。」 |
<コメント> |
登記法の問題は,ここ数年,登記申請に関する基本問題が出題されています。 平成18年の問題も,やはり基本問題で正答率も70%を超えています。 登記法が苦手な人でも正解できる問題ですから,このような問題は絶対に 落としてはいけない問題です。 なお,肢2について,「突然こんな問題を出して,ケシカラン」と思うかも しれませんが,最近の信託法改正により出題されたものと思われます。 実務面の最新動向に即して出題されることを受験者は知っておく必要がある でしょう。 ※不動産登記法の過去問インデックス をお早めにご覧になり, 該当する過去問を見ておきましょう。 http://tokagekyo.7777.net/echo_t1_reg/index-pre.html |
●出題論点● |
【正解】
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | ○ | ○ | × |
正答率 | 71.3% |
1.「権利に関する登記の申請は、法令に別段の定めがある場合を除き、登記権利者及び登記義務者が共同してしなければならない。」 |
【正解:○】
|
2.「信託の登記の申請は、当該信託による権利の移転又は保存若しくは設定の登記の申請と同時にしなければならない。」 |
【正解:○】初出題
|
3.「表題部に所有者として記録されている者の相続人は、所有権の保存の登記を申請することができる。」 |
【正解:○】
|
4.「同一の登記所の管轄区域内にある二以上の不動産について申請する登記原因及びその日付が同一である場合には、登記の目的が異なるときであっても、一つの申請情報で申請することができる。」 |
【正解:×】
|
●関連過去問 |
同一の登記所の管轄に属する数個の不動産に関する登記を申請する場合, 登記原因および登記の目的が同一であるときに限り,同一の申請情報で登記 を申請することができる。(平成元年・問15・肢1) 【正解】○ |
(不動産登記法の) 過去問インデックスに戻る (不動産登記法の) 年度別の過去問に戻る
Brush Up! 権利の変動に戻る 民法分野の過去問アーカイブスのトップに戻る