税法その他 直前対策編

統計(需給に関する実務) 問題2

●新設住宅着工統計の統計問題対策    平成24年宅建試験対応

正解・解説


【正解】

× × × × × ×

このページは、出題予想の統計データの新設着工戸数と一緒にご覧下さい。

新設住宅着工統計は、出題年により、<住宅着工統計>または<建築着工統計>として
問題文中に現れます。中身は同じなので気にしない。

不動産の需給に関する、次のそれぞれの記述は、○か、×か。

1.建築着工統計(国土交通省)によれば,平成23年1年間の新設住宅着工戸数は約81万戸となり,対前年比で2.6%増と,2年ぶりに増加した★★★
【正解:×

◆年間集計

平成23年1年間の総戸数は約83万戸。

○対前年比では2.6%増となり,2年連続の増加。 

 「対前年比2.6%増」は正しいのですが, 「81万戸」,「2年ぶりに増加」が誤りです。

新設住宅着工戸数の年間集計の推移 (単位 : 万戸)←頻出

  平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年
年間 123.6 129.0 106.1 109.3 78.8 81.3 83.4

●住宅の種類
 平成23年1年間の着工新設住宅を,住宅の種類の戸数で見ると,以下のようになっている。
専用住宅  813,661戸
併用住宅   20,056戸
その他の住宅     400戸

2.住宅着工統計(国土交通省,平成24年1月公表)によれば,平成23年の新設住宅着工戸数を,利用関係別にみると,貸家,分譲住宅は増加したが,持家は減少した。★★★
【正解:×←平成5年,6年,8年,14年,23年,

◆貸家と持ち家・分譲住宅

 平成23年では,持家,分譲住宅,給与住宅は増加しましたが,貸家は減少しているので,誤りです。

利用関係別の着工戸数 (単位 : 千戸)

  14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年
持家 368 373 370 353 359 315 319 285 305 306
分譲住宅 324 327 346 369 379 295 300 169 202 235
持家系合計 692 699 716 722 738 610 619 454 507 540
貸家系合計 459 461 474 514 553 451 475 334 306 294
貸家 450 452 465 504 543 442 465 321 298 286
給与住宅 9 9.2 8.7 9.5 9.2 9.4 10.1 13  8  8

要点  年間集計 (23年1年間)

・分譲住宅・持家・給与住宅が増加,貸家は減少
 ←平成5年,6年,8年,14年,23年,

・貸家系合計(貸家+給与住宅) < 持家系合計(持家+分譲住宅)
 
←昭和63年,平成13年,

3.住宅着工統計(国土交通省,平成24年1月公表)によれば,平成23年の分譲住宅の新設住宅着工戸数は,対前年比で16.2%増となったが,その内訳では,一戸建住宅が増加しているのに対して,マンションは減少している。★★★
【正解:×←平成7年,22年,

◆一戸建住宅,マンションとも増加

 平成23年の分譲住宅の新設住宅着工戸数は約23万戸,対前年比で16.2%増です。この部分は正しい記述ですが,一戸建住宅(116,798,5.8%増),マンション(116,755,28.9%)とも,増加しているので,誤りです。

  平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年
マンション 238,614 168,918 182,572 76,678 90,597 116,755
一戸建住宅 138,261 124,238 115,794 91,255 110,358 116,798

要点 ・一戸建住宅の戸数は,マンションの戸数より多くなっている。

・分譲住宅のうち,マンション・一戸建住宅とも増加。←平成7年,22年,

4.住宅着工統計(国土交通省,平成24年1月公表)によれば,平成23年の着工新設住宅全体の一戸当たりの平均床面積は,前年を下回った。

【正解:×←昭和63年,平成元年,

◆着工新設住宅の一戸当たりの平均床面積

 着工新設住宅全体の一戸あたりの平均床面積は増加しているので,誤りです。

 ― 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年
新設住宅

全体

91.0 89.7 88.8 86.2 84.3 85.5 83.0 86.7 83.0 90.3
持家 136.2 135.0 134.4 133.9 133.3 132.0 130.5 127.8 126.2 125.6
分譲住宅 96.8 95.1 95.4 94.8 93.5 95.6 92.0 94.3 92.0 92.9
貸家 50.4 48.8 47.9 46.8 46.0 45.9 45.1 47.5 49.8 51.1
給与住宅 70.2 70.8 66.5 66.2 67.0 66.5 64.0 56.6 63.1 69.2

要点 着工新設住宅全体の1戸あたり平均床面積は,増加している。

5.住宅着工統計(国土交通省,平成24年1月公表)によれば,平成23年の新設住宅着工床面積は 75,355千平方メートルで,対前年比 3.4%増と,2年ぶりの増加となった。
【正解:×←平成16年

◆着工新設住宅の床面積

 平成23年の新設住宅着工床面積は 75,355千平方メートル,対前年比 3.4%増で2年連続の増加です。

 「2年ぶりの増加」が誤りです。

新設住宅着工床面積の年間集計の推移 (単位 : 千平方メートル)←平成16年出題
年→ 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年
年間 105,540 106,593 108,815 90,651 90,768

  平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年
年間 108,815 90,651 90,768 68,324 72,910 75,355

要点 着工新設住宅の床面積は,増加している。←平成16年

6.建築着工統計(国土交通省)によれば,平成23年度の新設住宅着工戸数は約84万戸で,対前年度比は2.6%増である。★★
【正解:×←近年では,平成20年

◆年度集計は、約84万戸、対前年度比では2.7%増

 平成23年度の新設住宅着工戸数は正しいのですが、対前年度比は2.7%増です。

 「2.6%増」は年間集計の推移ですから、年間集計と年度集計を混同しないようにしましょう。

 年間集計

 (23年1月〜12月)

 83万戸

 2年連続の増加

 対前年比 2.6%増
 年度集計

 (23年4月〜24年3月)

 84万戸

 2年度連続の増加

 対前年度比 2.7%増

新設住宅着工戸数の年間集計と年度集計の推移 (単位 : 万戸) 

  平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年
年間 129.0 106.1 109.3 78.8 81.3 83.4
年度 128.6 103.6 103.9 77.5 81.9 84.1

●年間集計と年度集計の違い 〜平成23年の年間集計と平成23年度の集計〜

 年間集計と年度集計の違いを平成23年1年間と平成23年度の例で見てみましょう。

新設住宅着工戸数(総戸数)
年間○総戸数は834,117戸。対前年比では2.6%増,2年連続の増加

年度●総戸数は841,236戸。対前年度比では2.7%増,2年度連続の増加。

利用関係別戸数
年間○分譲住宅(分譲マンション・戸建),持家,給与住宅は増加貸家は減少

年度●分譲住宅(分譲マンション・戸建),給与住宅は増加貸家,持家は減少

新設住宅着工床面積
年間○新設住宅着工床面積は75,355千平方メートル,前年比3.4%増,2年連続の増加。

年度●新設住宅着工床面積は75,748千平方メートル,前年度比2.5%増,2年度連続の増加。

 詳細は,下記のページをご覧ください。
年間集計(1/31発表)年度集計(4/27発表)

●統計の過去問Up-to-date
昭和63年・問28平成元年・問34平成3年・問33平成5年・問34平成6年・問33
平成7年・問34平成8年・問34平成9年・問46平成10年・問46平成11年・問46
平成12年・問46平成13年・問48平成14年・問48平成15年・問48平成16年・問48
平成17年・問48平成18年・問48平成19年・問48平成20年・問48平成21年・問48
平成22年・問48平成23年・問48

統計問題のトップに戻る

法令上の制限・税法その他のトップに戻る